2006.09.14 Thu
ただ読みダイアリー(23)
白石一文 「もしも、私があなただったら」 読了。

前回、「私という運命について」を読んだときに、これも既刊であることを知り、図書館に予約を入れておきました。その順番がようやく回ってきたというわけです。
相変わらず内容は「なんだかなあ~」という感想。
「もしも、私があなただったら、こんな私のことを絶対に置いていったりしない」
なんて言われたら、私なら絶対飛んで逃げますけどね。それって間違っているでしょうか・・・。
それよりも・・・
この小説、まず主人公がシガナイ呑み屋のおやぢだというのがいいですね。やっぱり憧れです、呑み屋のおやぢ・・・。しかも、おそらく鐘紡がモデルになっていると思われる、粉飾決算まみれの会社に嫌気がさし、妻とも別れ、故郷でショットバーをはじめたが、あまり店は流行らず、ただ日々を過ごしている・・・というのが何とも・・・絵に描いたようにぶるーすな感じですよねぇ。そんな設定で生きてみたいなあと思います。
それと、舞台が福岡だというところ。福岡は以前から一度行ってみたいなあと思っているところなのです。私は昔から旅行というものにほとんど行ったことがないので、この国の中でも知らない土地がいっぱいあるのですが、中でも、福岡は憧れの地です。特に村上龍の「半島を出でよ」を読んでから、その気持ちが強くなりました。
食べ物がおいしそう、人がよさそう、街が楽しそう。それに博多弁がいいですね。書き言葉で読んだだけですが、何とも暖かい感じがします。一度中洲の屋台で地の人がしゃべっているのを聴きながら呑んでみたいなあと思っています。
やっぱり白石一文は、女性が読むべき小説家ですかね・・・。
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