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ただ読みダイアリー(16)

白石一文 「私という運命について」読了。


私という運命について

以前「不自由な心」という作品を紹介したときにも書きましたが、毎作、何やかやと文句を言いながらも読んでしまう作家です。なぜでしょうね。

そもそも登場人物が、「こんな世界に生きてる奴は、適当にやっててもそこそこ幸せなんじゃないの」といいたくなるような設定のくせに、贅沢な悩みと言われればそれまでのようなことをぐずぐず観念的に悩んでいる、そんな人が多いのです。また、「ちょっと違うんじゃないの」と共感できなかったり、「何や、こいつ」と反感を抱いてしまうような場面にも多々出くわします。それでも、要所要所で「この人は生きるということについて真剣に考えて書いているんだなあ」と敬意を表したくもなるのです。
結局は読み手は書き手に上手に振り回わされながらも、気がつけばツボだけは的確に押さえられる、そんな読後感でしょうか。

これを白石氏は戦略的にやっているのでしょうか・・・。「ちょっと違うんじゃないの」も、「何や、こいつ」も、次のツボ押しに向けて戦略的に準備されたものだとしたら・・・、ストーリーテラーとしては大したつわものと言わねばなりません。
今後どんな作品を残していかれるのか、目が離せません。腑に落ちないものを感じながらも、そうやってまた次も読んでしまうのは、白石氏の戦略にまんまとはまっている証拠なのかもしれませんね。

本作は女性の生き方と運命がテーマです。女性の方にはお勧めかも。実は女性の間でも評価の分かれる作家なんです。この作品はそうでもないのですが、白石作品を読んで、「こんな女どこにおるねん!!」とか、「こんなご都合主義の男、付き合ってられるか!!」と怒る方もいらっしゃるようです。私もその辺が引っかかるところなんですが。

文体はさらさらとして読みやすく、女性の方がこの作家を読むには、この作品からがいちばん入りやすいかなと思います。
一度読んでみて下さい。

これで完読状態維持と思いきや、「もしも、私があなただったら」というのが出ていました。また読まな・・・。それにしてもこのタイトル、不気味やなあ。

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