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ただ読みダイアリー(6)  

佐藤賢一 「カポネ」読了。


カポネ

相変わらず人間を上手に描くことに感心します。それも完全な虚構の物語の上にではなく、歴史という事実と実在に規定された舞台の上に。これは大変な作業なんだと思います。いや、かえって事実と実在が想像力を刺激するのでしょうか。まあ、作家が苦しんでいようと楽しんでいようと、読むほうは結果として楽しませてもらえばそれでいいことなんですが(ただ読みのくせに身勝手なことを言っております)。
とにかく今回もとても楽しませていただきました。これでCotton ClubにDuke Ellingtonなんかが出てきて、物語に絡んだらもっとたまらなかったんでしょうけど。贅沢は言いますまい。
ただ、あえて難を言えば、後半のエリオット・ネスがあまりにいやなやつで、読んでいてちょっとむかっ腹が立ってしまい、しんどかったです。まあ、それも最後には物語の不可欠な一部として、すとんと腑に落ちるんですけど。これも佐藤氏の技のひとつです。まんまとはまってしまいました。

善と悪、真と偽、美と醜、神と悪魔、愛と憎…、ひとりの人間の中には必ず多くの二元論の相克があり、それが人間を人間たらしめ、生きる原動力になっている、佐藤氏は常にそういっているようです。
相変わらずの歌のような文体はとても心地よく、いつまでも読んでいたいと思いました。ありがたいことに次は「褐色の文豪」が控えています。「黒い悪魔」に次ぐデュマシリーズの第二弾。またまた楽しみです。

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