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音楽の理想形(1)

第1回は「おやじギターさんに捧ぐ」ということで、泣く子も黙るPink Floydの「Dark Side Of The Moon」と「Wish You Were Here」。

どちらかに搾ろうとも思ったのですが、それができない事情がありまして・・・。そのあたりを書いていきます。


Dark Side Of The Moon    Wish You Were Here

私が初めてPink Floydを聴いたのは、あの記念すべき1973年、「Dark Side Of The Moon」(左)がリリースされた年でした。といっても、初Pink Floydはこの「Dark Side Of The Moon」ではなく、「Atom Heart Mother(原子心母)」でした。

73年といえば、Yesの「Yessongs(イエスソングス)」、ELPの「Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)」、Led Zeppelinの「Houses Of The Holy(聖なる館)」、King Crimsonの「Larks' Tongues In Aspic(太陽と戦慄)」、Elton Johnの「Goodbye Yellow Brick Road(グッドバイ・イエロー・ブリック・ロード)」、Little Featの「Dixie Chicken(デキシー・チキン)」、The Rolling Stonesの「Goats Head Soup(山羊の頭のスープ)」、Beck,Bogert&Appiceの「Live In Japan(ライブ・イン・ジャパン)」、Stevie Wonderの「Innervisions(迷信)」、Grand Funk Railroadの「American Band(アメリカン・バンド)」、Mike Oldfieldの「Tubular Bells(チューブラー・ベルズ)」、John Lennonの「Mind Games(マインド・ゲームズ)」Roxy Musicの「Stranded(ストランド)」、The Bandの「Moondog Matinee(ムーンドッグ・マチネー)」などが登場した年であり、まさにロック、わけてもプログレッヴ・ロックの黄金時代の真っ只中でした。

この時期、私は中学1年から2年にかけて、バリバリのロック少年でした。音楽的には、同世代の中では非常に早熟な方でした。周りの友達はまだ、アイドル歌謡曲にしか関心を向けておらず、そんな周囲をちょっと小ばかにしながら、家ではほぼ唯一の同志であるひとつ上の兄と、ロックを聴き、ロックを語り合っていたのでした。ロックの黄金時代に、自分もロック少年としてのピークを迎えていたのですから、とても幸運だったと思います。おかげで勉強はそっちのけ、兄とふたりで手分けして、小遣いの全てをつぎ込んでレコードや音楽雑誌を買い、ほぼ共有状態で聴いたり読んだりしていました。

Pink Floydをはじめて聞いたのは、おそらく73年のことだったと思います。

初Floydは「Atom Heat Mother(原始心母)」でした。もちろん一聴するなり、「この世の中にこんな音楽があるのか」という衝撃にとらわれ、即座に我がベストテイクの座につきました。
そしてその年に登場したのがこの「Dark Side Of The Moon」でした。おそらく発売と同時にすぐに手に入れましたから、初回プレスだったのではないでしょうか。ピラミッドのポスターと、ブックレットが付いており、レコード自体のたたずまいからして既にスペシャルな雰囲気が漂っていました。
内容は今さら言うまでもなく、ロックの理想形、音楽の理想形と呼ぶにふさわしいものであり、既に30年以上経過した今日に至るまで、その価値に十分な評価も与えられてきています。

ただ、私にとって、「Dark Side」をそれまでのFloydの作品から際立たせていたのは、今にして思えばFloydのアメリカマーケット戦略からくる、黒人音楽志向ではないかと思うのです。「Breathe」のコード進行がMiles Davisの「Kind Of Blue」からの借用であることや、ゴスペルスキャットの採用、「Money」の中のGilmourのギターソロに見られる、短音を積み重ねるブルースギタリストが好む手法など、気をつけて聴くと、あちらこちらに黒人音楽志向がちらちらと見え隠れする部分があります。それがまた、私の黒人音楽嗜好と合致したのかもしれません。

とにかく「Dark Side Of The Moon」は今でも私のロックの理想形のひとつです。

しかし、この作品の衝撃が大きすぎたために、レコードでしか触れることができない日本のFloydianたちの間では、次への期待が異常なほど膨らんだのは無理からぬところでしょう。そしてそんな中、2年以上もの年月を経て75年の9月に登場したのが「Wish You Were Here」でした。それは悲劇ともいうべきものでした。

75年当時、「Wish」を聴いた圧倒的多数の人の感想は「何や・・・こんなもののために2年も待ったのか・・・」であったろうと思います。

「Wish」がその程度のものであったのかというと、そうではありません。それはそれで十分賞賛に値するレベルであると思います。特にDavid Gilmourは、この作品から、実にスタイリッシュなギタリストとして際立った存在となったように思います。

しかしそれは今となってこそ言えるのであって、75年当時は何が出てきても、きっと同じように言われたに違いありません。それほど「Dark Side」の存在は大きく、その後2年で膨らんだ期待は異常なほど大きかったのでした。

私は75年、中3になっていました。ちょうど「School Days」のころです。そのころの私の嗜好はますます黒人音楽寄りとなり、Jazz、Bluesへと傾斜していったのでした。そんな個人的事情からも、「Wish」 は「Dark Side」以上、あるいはそれに匹敵するものではありえず、私のFloydian時代は終わりを迎えたのでした。

その後Floydは「The Wall」を経て、混迷の時代に入っていきます。しかし、もはや黒一色となった私のMusic Lifeには、かつての憧れのバンドがそんな泥沼な状況に陥っているニュースなど、届くはずもありませんでした。

そんな私の、かつてFloydianを自称したころの反省を込めて、今回、「Wish」を「Dark Side」と並べて、「音楽の理想形」の第一回に取り上げた次第です。

| 音楽の理想形 | 22:03 | comments(2) | trackbacks(0) | TOP↑

COMMENT

中学三年生の塾帰り、駅の本屋で流れるラジオでロジャーの脱退を聞いた記憶がすごい残っています。
黒人音楽はほとんど聴かないですが「Dark Side Of The Moon」のご意見はなるほどと唸ってしまいました。。。
コメント書きながらいろいろ検索してると、ついこの前にリチャードライトが逝ってしまってたんですね。びっくり。

| SB2 | 2008/09/29 16:12 | URL | ≫ EDIT

ほんまか・・・
ほんまですね・・・。知りませんでした。ショックです。
「ライブ8」での四人の勇姿を見て、皆さんお元気で・・・と思ったのに・・・。
「Dark Side」では、とりわけRichardの存在が際立っているのです。
ご冥福をお祈り致します。
それにしても・・・Time Flies・・・。

| myblackmama | 2008/09/30 01:40 | URL | ≫ EDIT















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