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ただ読みダイアリー(80)

久し振りにちゃんと本を読みました。


例によって図書館から予約本準備完了のメール。何やろ・・・と図書館に受け取りに行くと、出てきたのがこの本。

禁断のパンダ

「禁断のパンダ」?  こんな本、予約した覚えがないぞ・・・(いつものことではある)。でも間違いはないんだろうし・・・。まあ、読んでみるか・・・。

実はこの本、2008年第6回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作なのです。たぶんその発表のニュースかなんかを見て予約を入れたのだと思います(そこまでわかってもまだ思い出せない私・・・)。

読み始めてみると、何と舞台は神戸。ハーバーランドや三宮など、馴染みの場所が出てきてます。登場人物が喋るのも神戸弁なので、とても親しみを感じます。これは大きな加点事由。

元料理人の作者だけあって、料理の描写にはリアリティがあって思わず引き込まれますし、呪われた美食が事件を牽引するだけに、その点での説得力には確かな手応えを感じます。

ただ、「このミス」大賞の選者も指摘しているとおり、ミステリとしての魅力はやや薄弱と言わざるを得ません。

プロットがところどころスムーズでないのが気になったり、刑事のコンビが余りにステレオタイプなのに鼻白んだり、被害者の選択に疑問を感じたり(犯罪の性格上、被害者はもっと関係の希薄なところに求められるのが合理的ではないのか・・・とか)、途中から犯人やその動機がすっかり先読みでき、しかも裏切られないなど、ミステリとしての難点は多々散見されます。それでも最後まで読み切れるのは、嫌味のない文体と、食味に対する表現力の豊かさだと思います。

ただ、最後の1ページだけはどうしても納得いきません。「美食に呪われし者」とはいえ、「いくら何でもそれはないやろ」と思いっきり突っ込んでしまいました。最後にちょっとブラックな苦味を入れようとして、それまでの軽やかな味わいをぶち壊してしまっているように思います。これは致命的な大減点。

神戸とグルメを絡めて軽いミステリを読みたいという方にはお薦め。濃~いミステリ好きのB級グルメおやぢにはやや食い足りない一皿でした。

「このミス」もこの程度で大賞とは、この年は不作だったのでしょうか。

作者の次作もこのシリーズだそう。どれだけパワーアップできるか楽しみにしておきます。

| ただ読みダイアリー | 01:27 | comments(0) | trackbacks(0) | TOP↑

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