うっしっし~(
って完全死語・・・)。
頂いたのです。えて吉さん自家製カレーを、ですよ♪。
そもそもは
この記事を見てのこと。
これはどう見てもあまりに旨そうだし、こういうカレーは自分には作れないなあと思ったので、「食べてみたい~」的いやしんぼコメントを送ってみたところ・・・ 何と!!その願いが実現してしまったのです。
私はこれまで、自分で作ったカレーをウマ―(゚д゚;)―ッ!!なんて自画自賛しては自己満足してきました。客観的な評価は、せいぜい家人に感想を聞く程度。まあこの相手は私の作るものを何十年も食べ続けている人ですから、最も信頼できるともいえるし、反面、最も身贔屓で麻痺してる人だともいえるわけで、しかもカレーに関してはほぼ私の作るもので飽和しているので、他所でカレーを食べるなんてこともまずないはず。そんな人相手では、はてさて、スタンダードとしてどの程度機能しているのか、甚だ疑問なしとは言えません。最近、特にその点がすごく気になってきたんです。
そんなわけで、このところ自分の作るカレーを、別のスタンダードから見てもらいたいと強く思うようになりました。所詮は「ひとまねこざる」なので、良くも悪しくも自分の問題ではないのかもしれませんが、自分が良しとするものを、人がどう評価するのだろうというのは気になるところではあります。
そんな気持ちから、先日、「グルコバ」カレーを作ったときに、初めてTさんにお裾分けして食べていただきました。概ね好評を頂いたようで、それはそれで嬉しかったのですが、もともとのレシピが確かなものであることと、立場上、なかなか厳しい感想は言いづらいものがあるのかなという思いとで、いまいち素直に喜べない部分もあったりしました。
資本主義、商品経済を前提にすれば、要はお金を払ってでも食べる価値があるかどうかが客観的な判断基準なのでしょう。私たち素人は、お金を払っていることをいいことに、プロの作るものを、良いだの悪いだのと言いたい放題ですが、それはそれで社会経済上、理に叶っていることなので、原則的にそれでいいと思うんですけど、私はそもそもプロではないので、お金を頂いて食べていただく機会はありません。
かと言って、いきなり厳しい評価で打ち砕かれるような厳しいシチュエーションへと、自分を追いやる根性のない私です。今のところ、プロを目指しているわけでもないし、自分の未熟さもよくわかっているつもりなので、全否定されるのもつらいかなあと、その程度は自分を庇護してもいいかなと思っています。
どうしたものか・・・と考えていたところにこの記事。
これを見て、人の作るカレーを食べてみたい、プロでない、しかしそれなりの腕のある人が、自分のために作るプライベートなカレーを食べさせていただけるなら、こんなに勉強になることはないんじゃないかと、思ったのです。
でも、いくらブログネタにしたからといって、「それ、食べさせてよ」と言われて「はい、どうぞ食べてって」とはならないですよね。私なら・・・無理です。即自的には「自分で作って自画自賛」が私の幸せなので、突然人に食べてもらうなんて、相当勇気がいることです。
それもわかった上で、はじめは冗談半分(三割くらいかな・・・)で「食べたいなあ~」と言ってみたところ、ちゃんと受け止めて頂けそうなリアクションだったので、思わずそんなご厚意に甘えてしまいました。
何度かのメールのやり取りののち、この日、鶴橋駅で待ち合わせて、カレーを頂くことになりました。
そしてこの日の夜、頂きました。「
えて吉さん's『ええかげんカレー』」。

カレールーは野菜も鶏肉も完全に煮とけて繊維状になっています。

ごはんは玄米が合うような気がしたので、それで。「
ポルサンボール」をトッピング。このカレーに合うかどうかは別として、これはただ私がはまっているという理由だけで。

ではいただきま~す。

これ・・・マジウマ―(゚д゚;)―ッ!!
鶏肉と野菜の旨み、スパイスの香味が一体となって立ち上がってきます。甘味もほんのり、よいアクセントに。
このカレーは煮込むことで味の一体感をしっかり獲得しています。
私は煮込むとスパイスの香りが消えてしまう気がして、基本的にカレーはフレッシュであるべしと思っているのですが、スパイスも含めた素材の全てがこんなふうに仲良しなカレーもいいなあと改めて思いました。
えて吉さんからは、ブログネタにするなら提灯持ちな記事にせず、しっかり突っ込んでくれるようにとも申し遣っているので、気になる点をふたつ、正直に書かせていただきます。
辛味と塩分濃度です。
こればっかりは個人の好みがずいぶん違う点で、カレーを作る上での鬼門と言っていいと思うのですが、私の好みからすると、辛さはもう少しあったほうが、塩分はもう少し控えめなほうが、いいかなと思いました。塩分濃度は、温めの過程で煮詰まった部分もあったかなとは思いますが・・・。
でもこれはあくまで個人の好みの問題で、このカレーの基本的なストラクチャーには脱帽であることは間違いありません。
えて吉さん、このたびは無理なお願いを聞いて頂き、ありがとうございました。とても勉強になりました。おかげで頑張ってよりおいしいカレーを作ろうという勇気を頂きました。その成果、いつか食べていただける機会があればと、今から楽しみにしております。その折には、是非激辛な批評を頂ければうれしいです。
そちらもカレー作り、頑張って下さい。こちらからも楽しみにしております。